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トライアスロン皆生大会参戦記 2

なんとかバイクを終わらせ、あとはランだけ。
バイクさえ終わればこっちのもん。
完走の2文字は手中に収めた、と思っていた。

145キロを共に走ってくれた相棒をバイクラックにかけ、別れた。
トランジッションエリアに行き、ソックス、ランシューズを履き、ランキャップをかぶり、42.195キロのマラソンに出発。

バイクの時にはほとんど補給できなかった分、ランでは補給しなければならない。

タンクトップのポケットにパワージェル6つとMUSASHI NIの粉末サプリメント3本、けいれん防止のクランプストップを携行した。

体力の消耗も激しいけど、あと4時間半ぐらい走ればゴールできるなぁと高を括っていた。

ひざ温存走法のおかげで下半身はどこも痛みなし。
こういうやり方は「守りに入ってる!」と批判されがちではあるけれども、去年のこともあるし、今年はどうしても確実なものが欲しかった。

走り始めてすぐに異変に気づく。
ゲロ吐きそう・・・。
吐き気がおさまらない。
とにかく暑い!

レース前のシュミレーションでは、スイム1時間 バイク5時間 ラン5時間で11時間でゴール。
ランスタートが午後1時で気温が高いやろうけど、折り返し地点までは我慢して走ろう。
折り返してしばらくすれば徐々に気温も下がってきて、ペース上げられるやろう・・・という能天気なレース展開を頭に描いていた。

このままやったらゴールどころか、熱中症で倒れてしまうかもしれない。
レース前に、皆生に行く息子の身を案じ、わざわざ藤森神社までお守りを買いに行ってくれた両親、そして、ヨメ、子供を残して皆生の地で死ぬわけにはいかない。

もう何も受け付けない。
何も飲みたくないし、何も口にしたくない。
パワージェルなんか・・・
口に入れたとたんゲロ出るわ。。。

両足のどこも痛くない。
ほぼまっさらな状態。

でも、ペースは上げられない。
ペースを上げればオーバーヒートしてゲロ吐いてしまいそう。

ゲロ吐いたらカラダ少し楽になるかもしれんけど、多分そこでレース終わるんやろうなぁ。
血の気が引いて、顔真っ白になって、ぐったりと横になって、救急車で病院に運ばれて、点滴打って、しばらくしてヨメと子供がかけつけて・・・

そんなんでええんかい、と。

この日のために練習を積んできたんとちゃうんか(たいしたことないけど)。

熱中症か脱水症状かハンガーノックかなんかわからんけど、いけるとこまで行こう。
まだ今は限界じゃない。

順位なんてどうでもいい。
ゴール地点の東山競技場で待たせている家族のもとに自分の足で辿り着きたい。

幸い、足はぴんぴんしてるし、ゲロ吐かへん程度のスピードで走ることは可能である。

エイドステーションではとにかくカラダを冷やすことに重点を置いた。
全身に冷水をかけてもらい、ランキャップの中に砕いた氷をいれてもらって頭を冷やしながら走った。
途中で倒れないように、無理やり塩をなめ、カットオレンジやカットレモンを食べた。

この暑さにやられているのは僕だけじゃない。
ランコースのところどころにゲロを吐いたあとがあったし、コース上で横たわっている人も数人いた。
救急車のサイレンの音も鳴り響く。

灼熱の皆生をなめとったな・・・。
今思えば、去年は意外と楽だった。
豪雨のおかげでカラダは常にクールダウンできていたし、痛みにさえ我慢すれば、何キロでも走れそうな気がした。

エイドステーション毎に冷水を浴び、キャップに砕いた氷を入れ、オレンジやレモンを口にするが、何かを口にするとやはり吐き気を催す。
しかし、何か食べないと倒れるだろうし・・・。

2キロ毎のエイドステーションで毎回少しずつ充電し、なんとか折り返し地点まで到達することができた。
気温が下がっている気配は全くなし。

ここまでは沿道の応援にも気丈に振舞っていたが、もうそんな元気もない。エイドステーションにいる中学生高校生のピチピチギャルの黄色い声にも反応できなくなった。
冷水をかけてくれる人たちにはもちろんお礼は言うけれども。

復路を走り出す。

走っても走っても次のエイドステーションが遠いし、気温が下がる気配もない。
走ってきた同じ距離の道が倍ほどに感じられる。

一向に下がらない気温。治まることのない吐き気。
張りつめていた緊張の糸も少しずつほころんでいく。

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まさやんのトライアスロン」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。
「トライアスロン・吐き気」で検索していたら、まさやんさんのサイトにたどりつきました。
先日初めて宮古島トライアスロンに出場し、まさやんと全く同じ症状(?)で歩いて泣きながらゴールしました・・。
吐き気を何とかしないと、これからもスイム・バイク・ウォークになってしまいそうで。。。
今後もまさやんさんのサイト、見させていただきますね!
今年皆生出場するんですね。
私もいつか出たいので応援に行こうと思っています。
がんばってくださいね!!!

投稿: ぽっこりす | 2011年5月 6日 (金) 21時11分

ぽっこりすさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

まずは、宮古島完走おめでとうございます!!
おそらく、42キロのランは地獄のような苦しみだったのではないでしょうか?
僕もいつ嘔吐して倒れてもおかしくない状況でした。

今年の皆生はもうちょっと楽にゴールしたいというか楽しみたいです。
やっぱり、補給と冷却が最大の課題ですね。

豪雨の皆生も灼熱の皆生も両方経験できました。
もうなんでも来い!です。

今年も熱い一日を楽しんできます!

僕も宮古島出たいです。。。
お会いできる日を楽しみにしております!

ありがとうございました。

投稿: まさやん | 2011年5月 7日 (土) 15時35分

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